こっそり遊んじゃうこと。
柱を守るための、
低い防御壁みたいなやつに上って平均台にしてみる。
車輪のついた椅子で、
8の字を描いてくるくる回ってみる。
手に届きそうでとどかない、
吊り下げ看板みたいなやつに、
ジャンプして触れてみる。
裏返しで上下逆になったチラシを、そのままの形で、
なんとか解読する。
とかついやっちゃって、
周りの目は当たり前に多分冷たいんだけど、
でもあたしは、恥ずかしいよりも楽しくて、
楽しいことの方が大切で、
平均台遊びでは、その上を駆け抜けたり、片足立ちとか、
できるようになりたいし、
車輪のついた椅子では、
もっと軽やかに、滑らかに綺麗に回りたいし、
前後の切り替えとか、緩急とか思いのままにできたら、
なんだか楽しいだろうなと思う。
周りからは変に見えるだろうなって気持ちは、多分あるけど、
少し哀しい気持ちで、
もうどうでもいいかなって考える。
『皆一緒が大好き』なひととは、
どうせ、仲良くできないもの。
どうせ、どうしたって浮いちゃうもの。
どうせ。
どうせ、あたしの周りには、
それでも仲良くしてくれる人しか、
もう残っていないもの。
だからもうあたし、
何も失ったりしないもの。
もうすでに、
どうしようもなく恥ずかしい人だもの。
頑張ったって、
無理に誰かに好かれたりなんてできないなら、
馴染む、なんてできないなら、
あたし、勝手にひとりで、
楽しんでる方がマシなんじゃないかって、思う。
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朝から、公園のグラウンドでぼんやり。
公園にグラウンドがあるっていいよね、
いまは遊び場が減ってるって言うし。
あたしは何かして遊ぶわけでもないけど、
解放感が心地良い。
バイトの休憩時間や、バイト前に早く着いたときに、
建物の外に出るのは良いよ。
周りが同じ仕事場のひとたち
ばかりじゃないところがいい。
頭の中が、少し自由になる気がする。
自然にしてても、自由でいられる感じ。
★
恥ずかしい話だけど、
バイト先の建物の中に居ると、
不自然に自由であろうとしちゃうのよね。
不自然に自由であろうとしちゃうから、
不自然なことをしちゃう。
なんか遊んじゃう。
遊んじゃわないと、無理矢理自由でいないと、
なんか違うんだよね、ちょっと苦しくなる。
だからどこかに遊びを、どこかにゲームを、
あたしの中だけで、こそっと作る。
別に隠さないけどね。
でも大体一緒にやってくれるひととかいないから、
こっそりは、こっそりのまんま。
★
グラウンド、雨降ってきちゃったから建物に入ったよ。
入っただけでも、ちょっと憂鬱。
知らないひとの視線とか、温度とか、
別に気にしなくて良いし、『気にする』訳じゃないけど、
『気になる』
何をされるわけでもなくても、『気になる』
そして疲れる。